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プロフィール

山下功

Author:山下功
International Network Go Organization President
NPO法人囲碁文化継承の会 理事長
オール慶應囲碁の会 会長
ふなばし囲碁協会 会長
山下塾 塾長
浄土真宗僧侶

毎年千葉県、東京都の幼稚園児・小学生400人超に、仲間たちとともに囲碁入門を指導しています。

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TOP > 友人 > 最後の頼み

最後の頼み   2017.09.01

40年余続いていた「ほしの会」は、幹事の田中君が体調を崩し休会となっている。彼から昨日電話があった。彼とは高校時代クラスが同じで、その時囲碁を教えてから地方勤務を除き65年の付き合いである。身体が弱り出かけられなくなったが、最後に頼みたいことがある、と電話してきた。彼は10年前にガンになり、地元の医師から余命5年と宣告されたが、国立ガンセンターに変わり余命を10年凌いでいる。家の中で伝い歩きがやっとの彼の頼みは、愛用の碁盤の始末である。息子たちと孫は打たないので碁盤を引き受けてくれ、というのである。この碁盤は、ほしの会の仲間であった梅川君が亡くなる前に田中君に寄贈したものである。日本榧の木裏つくりの四寸で木味の良い碁盤である。ベットの横の机には碁盤が置いてある。20手ほど打ち出したが、これくらいにしたい、と言うので打ちかけとした。続きはファックスで打ち進めることにした。医師から二度危ないと言われたが、自分に会ってもう一度元気になろうという気が起きた、と彼らしい気遣いの言葉が出た。家に帰り「生きている意味はある。今を超えれば開けてくる」と手紙を送った。
田中君義父:朝井閑右衛門画伯作品
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